ニュースリリース
2019年02月04日
ヴァル研究所に広島県呉市より感謝状 西日本豪雨災害による交通渋滞対策協力者として
全国で初めて災害時バス位置情報提供サービスの試行運用を実施
乗り換え案内サービス「駅すぱあと」を提供する株式会社ヴァル研究所(本社:東京都杉並区、代表取締役:太田信夫)は、2018年7月の西日本豪雨(平成30年7月豪雨)災害において広島県呉市で実施した「災害時バス位置情報提供サービスの試行運用」などによる交通渋滞対策の協力者として、2019年1月31日(木)に開催された贈呈式にて呉市より感謝状をいただきました。


■概要
2018年7月の西日本豪雨災害では、災害地域である広島県の幹線道路やJR呉線の寸断、さらに大規模な交通渋滞の発生により物流や地域生活者の通勤・通学などに大きな支障が生じました。
ヴァル研究所は、広島エリアを中心として全国の専門家・組織が参加する産官学の連携組織である災害時公共交通情報提供研究会に参画し、災害などの有事の際に地域の生活者が、安心して公共交通を利用するために必要な情報提供を検討してまいりました。
今回の取り組みでは、研究会に参加するメンバーと共同で災害時地域公共交通情報ホームページの開設や、災害時バス位置情報提供サービスの試行運用を実現しました。また、乗り換え案内アプリ「駅すぱあと」と連携し、災害時地域公共交通情報のご案内を行いました。
■災害時バス位置情報提供サービス試行運用について
2018年8月20日(月)~9月7日(金)の期間、不通となっていたJR呉線の坂~呉間を運行する代行バスの位置情報を、リアルタイムでWebページにて公開しました。災害時に他の地域から応援に駆け付けるバスを対象とした位置情報提供サービスの運用は全国初となります。

災害時は渋滞の影響などからバスの運行が不規則となり、利用者が「目的地までの所要時間が分からない」「バス停での待ち時間の目安が分からない」などの課題がありました。
その課題の解決策として、バスの利便性向上、利用促進による間接的な交通渋滞の緩和を目的とした情報提供方法が検討され、サービス提供までの準備時間が短かったこともあり、ヴァル研究所が提供する「SkyBrain(スカイブレイン)」が採用されました。
現地より送られるバスの位置情報を「SkyBrain」で加工し、Webページ上で方面別のバスの現在位置情報を確認できるようにしました。これにより利用者は、サービス提供前にはいつ来るかわからなかったバスの位置情報を事前に確認することができ、バス停での待ち時間を削減できるようになりました。
ヴァル研究所は今後も、バスの位置情報などを含む公共交通情報のユーザー目線での提供を通じ、社会や地域交通の課題解決や利便性向上に取り組んでまいります。
■「SkyBrain(スカイブレイン)」について

「SkyBrain」は、位置情報を活用したロケーションサービスです。従来のロケーションサービスと比べ、低コストでの導入・利用を実現します。
サイネージやスマートフォンアプリ、Webサイトなどタッチポイントを選ばないマルチな情報展開が可能で、位置情報に連動したコンテンツ配信やデフォルメされたイラスト地図への高精度なマッピングなどの機能・サービスを提供します。
<「SkyBrain」の特徴>
- 多言語に対応しており、観光などでバスの利用増加が見込まれる、外国人への案内に対応可能です。
- 音声案内によって、視覚障がい者の方にも適切なバスの利用案内が可能です。
■株式会社ヴァル研究所について
1988年にMS-DOS版の経路検索システム「駅すぱあと」を発売して以来、全国の公共交通機関データと高い信頼性をベースにさまざまな法人向け/個人向け製品・サービスを展開しています。
主力となる法人向けには、通勤費や旅費交通費の管理/申請システムなどを提供しており、12万社以上を顧客に持ちます。また、近年では公共交通機関に限らず、さまざまな移動手段に対応し、MaaS分野への取り組みを推進しています。
会社名 :株式会社ヴァル研究所
代表者 :代表取締役 太田 信夫
設立日 :1976年7月26日
資本金 :4,100万円
所在地 :東京都杉並区高円寺北2-3-17
企業サイト:https://www.val.co.jp/
■本プレスリリースに関するお問い合わせ先
株式会社ヴァル研究所
広報担当:鈴木 菜奈美・福井 澪菜
TEL:03-5373-3529
FAX:03-5373-3510
MAIL:pr-office@val.co.jp
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※仕様や提供内容については予告なく変更となる場合があります。